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「まだ来てないよ。」
「マジ?
小さいからついに見えんようになったかと思ったわ。
珍しいなぁ,小渕が遅刻とか。」
「ろだーの場合,遅刻は日常茶飯事だもんねぇ。笑」
「ひどっ。
俺かてちゃんと遅刻しないで来るときもあるし。
……ん,てかあれ小渕やない?」
「え?」
ろだーが指差す方を見るとたしかに健がいた。
けど…誰かと一緒にいる…?
しかもなんかもめてる感じ。
「だぁ!もう!!
ついてくるな言うとるやろ!!」
「そんなこと言ったってもう着いちゃったしぃ。」
「たくっ!
あっ,ごめんな,遅くなって。
なんかこいつがついてくるとか言うて聞かなくて…。」
「あ…。」
あの人だ…。
昨日下駄箱にいた
健の………。
「だって健太郎の友達どんな子か見たかったんだもん。
けど私も用事あるしもう帰るから安心して。」
いっ,今この人健太郎って言った!
「つーか…小渕この人どちらさん?」
ろだーが健の隣に立っている女の人を警戒気味に見ながら言った。
「あぁ,そういや黒田も会うの初めてやね。
えっと真美って言うて俺の「ごめん,私ちょっとトイレ行ってくる。」
「えっ,菜実?!」
私は小走りでその場から立ち去って,トイレに逃げ込んだ。
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