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過去の扉は…
『山倉君!この資料間違ってるじゃないか!』
課長の声が響いた
私は慌てて課長のデスクまで走った
『数字が全部先々月のだろう!』
『あ…でもこの数字の資料、課長から直接手渡してもらったものなんですけど』と私はハッキリ言った
『嘘を言うんじゃない!とにかく午前中に作り直したまえ!』
ほんっとこのオヤジはいつもこうだ
昔ならボコボコにしてる
でも上司にそれは通らない。私は頭を下げて、資料を作り始めた
『なんでうらんもっと言わないのよ!くやしい』
とミカが怒った
『もう慣れっこだよ。めんどくさいじゃん。ぱーっとやるからさ。ありがとう』
ミカは不満そうに席についた
私は目をつけられてるみたい…それでも仕事には自信ある、だからできるのだ
私をこんなにしてくれたのは、やっぱりお兄ちゃんだし家族だと思う
あとおじさん達に恥はかかせたくなかった
昔の私ならホントにすごい事になってる
ただ髪を染めて、カラーコンタクトしてるのだけは苦痛だった
多分一馬はわかってるだろう
やりたい放題してきた私が自分押し殺して、社会人になってるのが不思議だとも思ってるのかもしれない
今日はミカ達と合コンの日だった
ミカの大学の先輩が5人くるらしい。私達も仲のいい5人で行く事になってる
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