過去の扉は…

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合コンの店にいくと、男性陣はすでに待っていてくれた お互い紹介しあって、乾杯した 5人とも感じのいい人で合コンはかなり盛り上がった ミカはどうやらお目当ての人がいるみたいで、一生懸命話しかけてる(笑) 私は中居さんという美容師さんと話しが弾んだ 中居さんは大学を途中でやめて美容学校に行き、今美容師をしているらしい 『山倉さん、元々黒じゃないだろ?』 『あ、なんでわかるんですか?さすが美容師さんですね』 『もったいないよ、黒なんて。もっと軽い色にしたらよかったのに』 『私、ハーフなんで金髪なんですよ。だから…』 『あ、やっぱり。だったら今の色は余計ダメだよ。もう少し綺麗な色に仕上げる色あるから今度店おいでよ』と人懐っこく中居さんは笑った その後カラオケ行って、お開きになったとき、中居さんが勤めている店の名刺をくれた『いつでもきてよね』 電車の中で名刺見たら、裏にはメアドと電話番号がかかれていた 私は家に戻って『近いうちに、お店行かせていただきます』とメールしておいた その時ミカから電話が入った 『どうしたの?ミカ』 『うらん…私さ…やっぱりダメだわ』 『なによ~お目当ての人と仲良くしてたじゃん』 『うん…でも無理。私はやっぱり不釣り合いな気がした』 『どうしてさ?』 『なんかすごい雲の上の人になってて、話しのスケールも大きい…IT関係の仕事だって聞いてたけどあんなにセレブなんて思ってなかった』 ミカは半泣きだった ミカの大学の先輩である、滝川さんは確かにセレブな気はした。でも気取ってなくて、すごくいい人だと私は思った
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