過去の扉は…

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ミカの意外な弱気な部分に触れた気がした 私同様、ミカも会社では派手な部類に入る。でも仕事はある意味私より、一生懸命だ。後輩にも頼られてる 彼氏は何人かいたが、滝川さんと比べてしまい、いつもダメになってたらしい。でもその滝川さんと急接近して、かなりミカはパニクるってるんだ なんだかミカが可愛く思えた(笑) しばらくするとお兄ちゃんから電話がきた どうやら明日ママが帰ってくるらしい。だから週末は来なくていいぞって よし、今週は久しぶりに買い物でも行こう 欲しい服もあるし、観たい映画もある のんびり外で遊ぼうと思った 次の日仕事終わって実家もどると、ママはもう帰ってきてた ママは私にキスするとお土産をくれた 『おばあちゃん達元気だった?ルカ達は?』 『みんな元気よ。ルカったら前行ったときはチビだったくせに、背も高くなって彼女までいたわ』 ルカは私のいとこで17歳。私も小学生の時のルカしか知らなくて、想像もつかなかった パパは嬉しそうにママのそばにいた 『ホントに人騒がせな夫婦だな。俺も連載増えたんだから勘弁してくれよ』とお兄ちゃんは頭を抱えた 『また連載増えたの?すごいね。ねえ、お兄ちゃん編集部の人でだれかいい人いないの?担当の人とか綺麗じゃん』 『そんな暇ねーよ。俺、今小説も書いてるからかなり忙しいの』 『小説?どんな内容?』 『企業秘密』 お兄ちゃんは笑いながらごまかした 小説なんて書くんだ…少し楽しみ増えた
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