過去の扉は…

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『ファミレス落ち着く~』とうらんは伸びをした 『ヤンキーあがりはファミレスが1番だよ。一馬、会社どーよ?うちは美人揃いだべ?』 うらんはメニューを見ながらしゃべりはじめた 『まあな。仕事のしがいもあるし、うらんも真面目だし…』 『あの会社は私の更正施設みたいなもんだわ(笑)で、これからどうすんの?』 『買い物かな…あとはうろうろと…』 『私も!一緒にいくか…って言いたいとこだけど誰かに見られたらたいへんだもんね、やめとく』 当たり前だっ!今こうしてるのも冷や冷やもんだよ! 『合コンした相手といけよ…』 『よく知ってるね。別に相手探しに行ったわけじゃないしね(笑)』 だろうな…コイツそういうの興味ないだろうし しかしまあ…よく食べるな…ファミレスでよかったよ。この前みたいな高いフレンチレストランなんかでこんな事されたら給料とんじまう! うらんは食べるだけ食べると『ゴチになりました(笑)』と店をでていった… パスタ二皿にステーキかよ…こんなに食べてよくあのスタイル保てるな。あいつにダイエットなんて言葉はないな! 俺はファミレス後にすると大型家電ショップに行った。そろそろパソコンを買い替えたかったのだ そういえば高校生の頃、うらんもついてきてくれたな…まったく余計なお世話だったが、思い切り値切ってもらった あの時の恥ずかしさは今でも覚えているが、俺がバイトしてもらったお金、うらんが知ってて、その値段まで値切ってくれたのだ…お節介なヤンキーだった 俺がとめると頭突きくらわされるしとんでもない乱暴者だった。あれでよく退学ならずに卒業できたなと感心する
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