過去の扉は…

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あのクリスマス事件からうらんは変わった 俺も変わった 何よりうらんのお兄さんは人生が変わったと思う ここ最近クリスマスに雪が降る事なんてなかったけど、あの時はホワイトクリスマスだった 傷だらけの俺達は街のにぎやかさから遠い所にいた。お互い進む道決めて写真を撮った そうあの写真だ うらんは馬鹿みたいに勉強してなんとか大学に入れた。俺は志望校に入れた。それからの再開… 過去の扉が開くのは怖かったが、うらんに会った時、受け入れようとは思ったが、やっぱりもう忘れたい過去だった うらんだってそうだと思う。俺と再開して同じ事思ったはずだ 気がつくと俺はテレビのコーナーにいた。最近のテレビはやたらと綺麗にうつる。このタレントさんみたことある かなりのイケメンで俳優さんだっけ…いや… うらんのお兄さん! なんでテレビに? しかも肩書がエッセイスト!ジョージ山倉 確かにお兄さんだ! 近くにいた女性が『ジョージさんよ!超カッコイイよね、私なんかエッセイ全部読んだよ』 『私も、いいよね。ハーフなんだって!オシャレだし今1番モテてる男だもんね』 そうな有名なんだ… 俺はなんとなく本を読みたくなって帰りに本屋に寄った エッセイは愛に溢れていた。あの人へのラブレターだった 俺は涙が止まらなかった
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