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空気を吸いに屋上に上がったのが運のツキだ
とんでもない乱闘騒ぎを俺は見てしまう
金髪の子は入学式にいた女子でみんなに殴られてた
とおもいきや、彼女は木材を振り回し、あっという間に相手の先輩を気絶させた
俺は見てはいけないものを見てしまった
足が震えて思わすしゃがみ込む
その時彼女が話し掛けてきた…山倉うらん
俺との出会いだった
うらんはしばらくすると謹慎処分になった
俺はその場に居合わせた罪悪感もあり、彼女のいない3日間の授業のコピーをしておいた
A組にはもう一つ席が開いていた。鮎川茜と言う女子がいるらしい。彼女は入学式にもでてないし、男子の間でも噂になっていた
うらんは…男子の間ではタブーの存在だった
うらんにボコボコにされた先輩達は入院したくらいだから学校全体に山倉うらんの名前は広がった
はっきりいって、鑑別所行きでもおかしくない話しだ
うらんが学校に戻って来たその日、うらんは一人の女子と仲良く入ってきた
『一馬久しぶり~元気してた?』とあのヤンキー口調で話し掛けてきた
俺はコピーしたノートを無言でうらんに手渡した
うらんはびっくりした表情で俺をみて、照れ臭そうに『ありがとう』と一言言った
うらんの後ろにいた女子がニコニコ笑いながら俺を見ていた
『おぅ、一馬!紹介しとくわ。この子茜ってんだ。鮎川茜私の幼なじみ』
『はじめまして、鮎川茜です。私も学校くるの初めてなんでコピー、させてもらっていいですか?』
茜さんはうらんと違い、清楚で大人しい女子だった。石鹸の匂いのするようなふわふわした女の子
まさに美女に野獣だ!
『茜、今日の授業お前がこのコピーつかいな。私は後でコピーすっからよ』
『でもうらんはどうするの?』
『今日だけコイツの隣座ってノート見せてもらうから』
なんでお前なんだよ!俺は茜さんと座りたい!
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