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うらんは隣の男子を強制的に席替えさせた
あの男の先輩病院送りにしたうらんに逆らう奴はまあこの学校にはいなくなっただろう
俺は運悪くコイツに気に入られてしまった…
教科書やノート、文具はさどヤンキーなんだろなとおもいきや…
ハイビスカスできらびやかに飾られた物がでてきた!
『何じろじろ見てんだよ!私がハイビスカスで悪いのか?』
『いや…そんなわけじゃないけどなんでハイビスカスなのかなと…』
うらんはくすっと笑うと
『うちのママはハワイなんだよ。だからいつもこんなことされんだ。慣れっこ慣れっこ』
『アメリカ人?』
『そう、金髪の青い瞳。私とおんなじだよ。パパは普通の日本人だけどな。私は小学生までハワイいたから』
だろうな…でも、もう少しロコガールみたいにキュートでいろよ…と心の中で叫んだ
彼女は英語はぺらぺらだった。先生もわかっててうらんに朗読させた
しかも数学とかも得意で頭がよかった
ただ歴史だけは…おバカタレント並の悪さだった
『おぅ、茜可愛いだろ?私が日本に帰ってからずっと友達だぜ。茜、入学式まで入院してたんだ』
『入院?』
『あいつ昔から体弱くてさ、入退院の繰り返し。心臓悪いんだ』前のほうに座ってる茜さんはもう友達ができたらしく、笑顔で話しをしている
クラスのマドンナみたいだぁ~可愛い
と…いきなりうらんの頭突きが顔面に入り我にかえった!
『昼飯、パン買ってこいっていってんだろが!ほら金!』なんで俺がパシリになんなきゃいけないんだよ(泣)
そんな悔しさとは裏腹に俺はうらんに言われた通りのパンとジュースを買ってきた…
教室にもどると茜さん…いや茜ちゃんが怯えた顔で俺に近づいてきた
『三年の男子の人が入ってきて…』
すごく体のデカイ人が仁王立ちしてうらんを睨んでいた。うらんはふて腐れた顔で相手をにらんだ
『うらんちゃん、もうあんな事したらダメだぜ。俺がジョージ先輩に叱られる』
『ごめんなさ~い。いいじゃんもう過ぎた事だからさ』
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