二人の事は二人が知ってる

やっぱり変わらない二人

最近ミカさん元気がない

作り笑いがなんとなく痛々しいところがある

俺は食堂でミカさんの向かいに座った

『最近元気ないけど。どうかした？』

『恋患いですよ（笑）』

『片思い？』

『どうなんだろう？付き合ってるかどうかわからないんですよね…改めて聞くのも怖くて…旅行まで行ってるのに』

『旅行！そんなのつきあってるじゃん』

『それになんとなく住む世界も違う気がする』とミカさんはため息をついた

高校の頃のうらんを思い出した

『うら…山倉さんは知ってるの？』

『うん、知ってる。おせっかいも焼いてくれてるし（笑）』

『山倉さんもあったことあるんだね。へんなことしなきゃいいけど…』

『あの…川上さんとうらんって前から知り合いなんですか』

『ち、違うよ！あんな暴力女！あ…』

ミカさんはニヤっと笑うと俺を見た

『内緒にしときます（笑）ありがとうございます！心配してくれて』

しまった！ばれた！

ごめん、うらん！