第十七章

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  「船は…何とかもってる、敵さんの船の方がガタがきてるみたいだぜ」 お互い船の底を狙って沈没を狙っているが、海賊の方がやはり馴れているからかこちらの方が分がある 「海の上だからなあちらさんとは仕事が違う それと朗報だ、いい具合に“アレ”が来そうだ」 シリウスが意味深にそう呟くとクルーは驚いた様に目を見開いた 「本当か?…いや、今までキャプテンの読みが外れた事はないしな こりゃ、直ぐ様動く準備だな!」 シリウスの言う“アレ”とは一体なんなのか、クルーには分かるようでシリウスの考えを読み取り何をすれば良いかも了解済みだ あの二人とはうってかわり、協力的でシリウスは大いに安心できた 「あぁ…敵に気取られるなよ迅速にな、タイミングが重要だ」 「分かってるさ」 そう言うとクルーは他の仲間を呼び始めた この状況を変える為に…  
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