Moon Drop

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Moon Drop

ずっと離れない人だと思っていた 背中越しに手を降るくせも 照れて別れを惜しまないのだって 心配させたくないからだってわかってた あの日貴方の背中が消え入りそうだったの 手を伸ばして掌を握ったの覚えている 貴方が帰ってこれなくなった日 貴方の優しさを初めて恨んだ… 最期の言葉くらい交わしておきたかったけど 逢えなくなってからでも 貴方らしかったと 思える様になってきた 逢いたい逢いたいこの世界の何処に行けば 貴方の腕に抱き着けるの 逢いたい逢えない今日も月が綺麗だね 貴方が大好きだった満月が今日も 私しか居ない部屋を照らし出すわ もう何処にも居ない事わかってるの どれほど離れてても近くに居た貴方の感覚が本当に無くなっちゃったから 二度と逢えないと想うと凄く怖い 死んでも心の中で人は生きると言うけれど 私の中の貴方はずっと同じ笑顔しか見せてくれないの 消えない消えない貴方の面影は今も私の肩を抱いてくれていると 勘違いをする 消え入り無くなる貴方の温もりは日に日に消えていく貴方の匂いと共に 貴方に逢えるなら 何をしたって 例え人じゃなくなったとしても 大好きな大好きな貴方だから夢の中でも微笑んで 私を抱きしめてくれた 叶わない叶わない夢うつつの中で交わした口付けと 不器用な貴方が残した 大好きが耳元で聞こえて 気が付き目を覚まして 貴方の残り香を久しぶりに嗅いだ夜 本当にさようならなんだと思って満月なのに涙零れた
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