秀二、決死の覚悟。愛する者の為に

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(お話は終了だ、お兄さん。さて貴方は取引に応じるのか?) 秀二(悪いがその取引には応じる事は出来ないな) 秀二は再びパソコンのキーボードを素早く押し始めるニューヨークに居るシンも、秀二に対抗しようとするがウィルスにより妨害されてなかなか言うことを聞かない。 (妹の命がどうなっても良いんだな?) 秀二《甘いな…それは今のお前には出来ない事だ。 そっちに英二や広瀬猛を 向かわせてるのだから 何か他に策でもあるのだろう…… 俺に取引を持ちかけ用何ざ百年早いんだよ》 秀二は立ち上がり窓ガラスで下の様子を伺う。 するとそこには数台の パトカーや警官、特殊部隊が待機していた。 中には、科学捜査官も居る様だ… 秀二(伯父さんが連絡したのか…相変わらず行動が早いな。) プライベート用の携帯の 画面を開くと父さんや母さんからの着信が何件もあった俺は父さんに電話を掛けた。 哲平《秀二!秀二か! まだ、そこに居るなら早く外に出なさい!! 事情は一平から全て聞いて公安や凶行一課の人達に協力を求めて……》 秀二《父さん…悪い。 俺はニューヨークに行けそうに無いや 》 哲平(何を言ってるんだ💢秀二! 良いから早くそこから……) 秀二《英二に薫の事を宜しく頼むと伝えてくれ、 父さん…有難う 》 秀二は電話を切る…携帯の画面にはポタポタと流れる数滴の涙が付着する。 秀二《窪…悪いが 既にプログラムを書き替えさせて貰った。》 (その様だな…随分とやってくれたな。) 秀二(タイマーは後、何分何だ?) (後… 2分位だ) 秀二(そうか…薫に代わってくれないか?) (良いだろう…) (秀二兄さん?) 秀二(薫、済まない俺はそっちに行けそうに無い) (うっ…うっ…秀二兄さん) 秀二(英二と仲良くな) 秀二は腕時計を確認する。 秀二(じゃあな…薫。俺は側に必ず居る) 電話を切る秀二… 残り 30秒…………
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