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空港の駐車場で伯父さんが俺の荷物を持ち車に載せて2人は空港を後にする。
道中…
運転する伯父さんに尋ねる
英二『伯父さん、薫は元気にしてたか?』
一平『うん?薫か……
まぁ、それなりに元気にしてるよ。』
伯父さんのあやふな返事の仕方に疑問を持ったが
とりあえず、流した。
一平『英二、それにしても急にどうした?
日本に帰るって連絡を受けた時は驚いたぞ。』
伯父さんの質問に対して
間を置いて答える。
英二『宮がニューヨークの会社に来てさ。日本での4年間、何があったのか一通り聞いたよ …』
一平『そうか、なら。
長谷部君や海君の事も ……』
英二『知ってるよ。流石に驚いた。 』
俺は伯父さんの言葉を途中で遮った。
長谷部、海の『死んだ』という言葉を直接。口に出して欲しくなかったからだ。
それからは道中無言だった俺は流れる日本の景色を
久しぶりに助手席から見ていた。
《日本……か。》
そして車は伯父さんが経営するライブハウス
『トルネード』に到着する
此処は良く俺が高校時代の族の溜まり場として使わせて貰っていた。
トルネードの駐車場に車を止め、車から降りた
俺はトルネード周辺の景色を見渡しながら昔の懐かしい思い出に浸る。
英二『トルネード…か』
一平『どうだ?懐かしいだろ、英二。』
英二『あぁ…ホント懐かしいよ、伯父さん。』
伯父さんと共にトルネードに足を運び、昔良く使っていた二階のVIP席のカウンターに座る。
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