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その日も普通の1日だった。
別に朝の登校中に上空から隕石が降ってくる事はなかったし、学校を見ても校舎が火事で燃えてるなんて事もなかった。
いたって普通。
いたって平凡。
それがどれだけ幸せな事だと大人から教えられても退屈だと感じてしまうのは仕方ないと思う。
いかに毎日のようにニュースで嫌な事件や事故が伝えられようと、自分の身近で起きた例なんてめったに無いし、まして自分が巻き込まれた事さえ無いのだから。
そんなとりとめのない事を頭の隅で自答して、ただ教室から窓の外をぼんやりと眺めている少年が一人。
名は黒空 令(くろそら りょう)。
雨中(あめなか)高校一年七組16番。
毎日を全国一般の学生と同じように普通に暮らしている。
ちなみに帰宅部だったりする。
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