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「早菜、落ち着いて聞いてくれ。今から紗槻がきてしまうんだ!」
「へ?紗槻さん?お兄ちゃんなんでそんなに慌ててるの?」
あいつが夜に来ると絶対泊まっていってしまう。それだけなら別にいいんだが紗槻は必ず「響と一緒に寝る!」なんて言い出す。
しかもおもいっきり抱き着いて……。
「それは……」
ピンポーン!
だぁぁぁぁぁぁぁ!!来てしまったぁぁぁぁ!
「あっ、紗槻さんかな?私出てくるね!」
俺はそのまま固まってしまった。
い、いや!そりゃあね、こんな状況だったら普通喜んでいいと思うけどね!だけど、早菜もいるし、むしろいてほしいんだけどさ!
「おじゃましますよぉぉ!」
「だぁぁぁ!抱き着くな!」
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