第一章 プロローグ

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俺はこの緑川市に住んでいる宮原 響(みやはら ひびき)だ。普通に受験して、合格して、入学した。そして有意義な高校生活になるはずだった……。 だったのだが…………。 「響!オハヨー!」 こいつは樟畄木 紗槻。(くするぎ さつき)俺の幼なじみだ。いつも俺にくっついてくる奴。 小学二年の頃に転校したが中学校入学のときに戻ってきた。 「おはよう。とりあえず離れてくれ」 何故か戻ってきてから所構わず俺に抱きついてくる。 正直言うと迷惑だ……。 「なんで?」 「迷惑だから」 「そんなこと言って、本当は嬉しいくせに」 断言しよう。まったく嬉しくない。むしろ止めてほしいくらいだ。 「嬉しい訳ねえだろ。いい加減離れろ!」 「またまた照れちゃって」 この四年間耐えてきただけあってもう慣れた。 「あれ?あっちにケーキが落ちてるぞ!」 そんなもので騙せる訳無いと思った方、大丈夫ですものすごく正常です。でも見ていてください。面白いものが見れますよ。
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