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俺はこの緑川市に住んでいる宮原 響(みやはら ひびき)だ。普通に受験して、合格して、入学した。そして有意義な高校生活になるはずだった……。
だったのだが…………。
「響!オハヨー!」
こいつは樟畄木 紗槻。(くするぎ さつき)俺の幼なじみだ。いつも俺にくっついてくる奴。
小学二年の頃に転校したが中学校入学のときに戻ってきた。
「おはよう。とりあえず離れてくれ」
何故か戻ってきてから所構わず俺に抱きついてくる。
正直言うと迷惑だ……。
「なんで?」
「迷惑だから」
「そんなこと言って、本当は嬉しいくせに」
断言しよう。まったく嬉しくない。むしろ止めてほしいくらいだ。
「嬉しい訳ねえだろ。いい加減離れろ!」
「またまた照れちゃって」
この四年間耐えてきただけあってもう慣れた。
「あれ?あっちにケーキが落ちてるぞ!」
そんなもので騙せる訳無いと思った方、大丈夫ですものすごく正常です。でも見ていてください。面白いものが見れますよ。
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