第二章 5月スタート!!

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「宮、こんなとこにいたんだぁ」 「おぉ、美佳!助かったよ」 彼女は月倉 美佳(つきくら みか)。陸と同じで高校で知り会った、頭脳明晰でスポーツ万能で綺麗な顔をしていて完璧と言えるくらいの才女だ。紅に近いロングヘアーが特徴的だ。 「っち……」 はい、紗槻さん舌打ち止めましょうねぇ。 「……?」 「気にしなくていいよ、それより一緒に飯食おうぜ!」 「そのつもりで探してたんだけど見つかんなくて」 まあ、紗槻から逃げるためにいつも授業が終わった瞬間に走るからな。……何故かいつも捕まってしまうが。 「ごめんな、ちょっといろいろあって……」 「いろいろ?」 「私からの愛が多過ぎて倒れちゃったの…」 ちょっと待て……そんなこと今までにあったか? ……………………………………。 あるわけ無かろうが!!まあ美佳なら冗談だって分かってくれるはずだ。 「ホントに!?宮、大丈夫?」 「ちょっと待たんかーい!嘘だよね?美佳だけは信じてたのに……」 「アハハッ、冗談冗談!分かってるって」 良かった。美佳までおかしくなったら俺……。
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