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「私からしたらあのままのほうが後々楽に響を……フフフッ」
今、なんか聞こえたような……いや、何も聞いていない。
「美佳、心臓に悪いからやめてくれよ」
「アハハッ、ゴメンゴメン」
「無視しないでよ!」
ずっといない感じにいくつもりだったんだが、さすがにかわいそうだから止めとくか。
「紗槻って美佳と会ったときあったっけ?」
そう言って卵焼きを口に入れた。
「あるよ。中学校まで通っていた塾で一緒のクラスだったんだ」
そう言えば紗槻って頭良かったな。確かいつも上から二番か三番くらいだったな。いつも美佳が一番をとっているから頑張っているみたいだ。
「紗槻頑張ってたもんね」
「だって美佳に勝ちたくて頑張ったけど結局勝てなかったし…」
「でも、10点くらいしかかわんないじゃん」
「そこからあげる事ができなかったんだよぉ」
うん、仲間はずれだね……。俺が言い出しっぺなのに……。
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