第二章 5月スタート!!

4/36
前へ
/193ページ
次へ
「私からしたらあのままのほうが後々楽に響を……フフフッ」 今、なんか聞こえたような……いや、何も聞いていない。 「美佳、心臓に悪いからやめてくれよ」 「アハハッ、ゴメンゴメン」 「無視しないでよ!」 ずっといない感じにいくつもりだったんだが、さすがにかわいそうだから止めとくか。 「紗槻って美佳と会ったときあったっけ?」 そう言って卵焼きを口に入れた。 「あるよ。中学校まで通っていた塾で一緒のクラスだったんだ」 そう言えば紗槻って頭良かったな。確かいつも上から二番か三番くらいだったな。いつも美佳が一番をとっているから頑張っているみたいだ。 「紗槻頑張ってたもんね」 「だって美佳に勝ちたくて頑張ったけど結局勝てなかったし…」 「でも、10点くらいしかかわんないじゃん」 「そこからあげる事ができなかったんだよぉ」 うん、仲間はずれだね……。俺が言い出しっぺなのに……。
/193ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3100人が本棚に入れています
本棚に追加