およそ時速10文字の男

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   男は目を覚ました。 机に両手をついたまま、顔だけを起こす。   眠気が覚めないのでまた顔を腕の中にうずくめようとすると、奇怪なものが目に入った気がした。       顎を腕に乗せ、奇怪なものがいたらしいペン立ての後ろ辺りを寝ぼけ眼で睨んだ。  
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