勇者と魔王の日常

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魔「ジャッジャッジャ―――♪」 数時間後に帰ってきた魔王は先ほどの体つきが嘘のように引き締まっている。 勇「何回くらいカイを倒した?」 魔「数百かな?」 リ「カイは?」 魔「今は回復魔法かけたけど、ぐったりしとる。」 勇者は立ち上がり、紅茶を飲み始めた。 それを見てリアはずっこけた。 リ「………って!!何もしないんですか!!?」 勇「は?何で何かしなくちゃいけないんですか?」 リ「それは………むぅ…」 リアは何か不満そうな顔をして、ホットカーペットに寝転んだ。 魔王は大人気なくリアをホットカーペットから寝ころびながら足で押し出した。 魔「邪魔…いや…ジャマイカ」 リ「何で言い直したん???……ですか???」 魔「敬語」 勇「俺にも敬語」 リ「勇者様は敵ですし…」 勇「じゃあ何だ?今から敵になって、手始めにリアを倒し、そこから飼い慣らす上にアレ以上のトラウマを作ってやろうか?」 アレとは……アレだ。 魔「やめてくれ、お前は俺が肉体が耐えきれない程の力を出しても勝てないほどだから…リア、あやまれ…」 リ「ごめんなさい。」 勇「いいよ♪もうしないでね♪」 そう言ってにこやかに笑う勇者。 リ「てか、この城の力順位って…おかしくないですか?」
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