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蒼子を必死の思いでマンションに担ぎ込み横にならせる。
「う…ん…」
サラサラの髪の毛からほのかにシャンプーの香りがする。
寝返りをうつ蒼子の胸元がすこしはだけている。
「無防備なんだよ。」
俺は蒼子の頭を撫でながら、見つめる。
頬に触れる。
微かに笑う蒼子。
俺は堪らず、額にキスをした。
「お前はホント鈍いんだよ。なんでこんなに近くにいるのに気付かないのかな。」
「う…ん…ハンバーグ…」
夢でも食べてるよ、こいつ。
俺は蒼子の小さくてかわいい顔を見つめた。
「…好きだよ」
聞いて欲しいのに、絶対に聞こえない。
近いのに遠い。
海を隔てて叫んでる気分だった。

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