声優・三浦椋の日常

まさかの共演！

「実は椋と一緒に次にやる仕事に出てもらいたいんだ。なあにただ一言二言出てもらうだけのことだ、難しいことではない」
一気に要件を言われて混乱してしまった。

「えっと、それは本気ですか？」
思わず聞き返した。
だってそうだろう初対面でこんなことを言われるなど誰も思わない。思うわけがない。

「いやあ、私も冗談だと思っていたのだが……ほら君も覚えているだろう？昨日の件」
「昨日ですか？」
頭が混乱し過ぎて昨日のことを思い出せない。
「次の新作に一緒に出ることだよ、朔くん」
「へぁっ」
不意に後ろから声が聞こえてきた。
その声の主は当然椋なのだがいきなり過ぎて変な声をあげてしまった。