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「ねぇ理樹君」
隣にいる女の子が話しかけてくる。
「私と一緒にいて……楽しい?」
僕は頷く。
「本当に? 鈴ちゃんや小毬ちゃんと一緒にいたほうが楽しいんじゃない?」
そんなことないよ、と首を横にふる。
「本当? 本当に本当?」
女の子はなぜか不安そうな顔になる。
だから僕は、もう一度頷く。
「そっか……」
女の子は安心したのかため息をつく。
「はぁ~。 やっぱり理樹君はやさしいな~。
嘘でもかなりうれしいデスヨ」
嘘じゃないよ……。
そう言おうとすると女の子が一言。
「理樹君を好きになって……よかった」
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