4人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
家に帰ると、さっきの黒猫がピアノの上に座っていた。
『………!?』
【ニャアゥ】
にっこりと笑っているように見えた。
いつのまに。というかなぜ…。
黒猫はピアノから飛び降り、
俺の足にすり寄ってきた。
そんな姿が可愛くて、撫でてやると嬉しそうにノドを鳴らした。
『―――……。』
【…ニャア?】
首を傾げる黒猫。
なんとなく、甘える仕草や俺を見つめるその目があいつに似ていたんだ。
あの時、
こいつに出会った時のあの音も。
一緒にいる時のこの雰囲気も…。
最初のコメントを投稿しよう!