少年と黒猫とピアノ

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    『まさかな…』     俺は首を振った。             黒猫はピアノのイスに座り、 俺を見つめる。   この猫はピアノが好きなのか…?     『ピアノ弾いてほしいのか?』   何を言ってるんだ俺は。     【ニャアゥ!!】    嬉しそうに返事をする黒猫。         俺の言ってることがわかるみたいだ。 いや、わかったとしても俺はもう…。     【ニャアゥ…?】     困ったような目をして首を傾げている。       『そんな目すんなよ…』       あいつを想い出してしまうから…。
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