少年と黒猫とピアノ

4/4
前へ
/17ページ
次へ
    俺はおかしくなったのか? この黒猫とあいつが一緒に見えるなんて。                                    ――――あぁ…。そうか。         これは満月が魅せた夢。           この黒猫に、あいつに、 俺の音を聴かせたくなった。     俺は黒猫を抱き上げピアノの上に座らせる。     なんとなく、   笑っているように見えた。                 満月が照らすピアノを、 俺は弾きはじめた。
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加