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俺はおかしくなったのか?
この黒猫とあいつが一緒に見えるなんて。
――――あぁ…。そうか。
これは満月が魅せた夢。
この黒猫に、あいつに、
俺の音を聴かせたくなった。
俺は黒猫を抱き上げピアノの上に座らせる。
なんとなく、
笑っているように見えた。
満月が照らすピアノを、
俺は弾きはじめた。
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