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顔が近付いて来ても、もう拒まなかった。
あなたと私のくちびるは、そっと重なり合った。
数秒のわずかな時間。
あなたはくちびるを、私から離すと、私を見つめて、
好きだよ。紗香…
そう言って、抱き締めて、また、くちびるを重ねた。今度は、長く、深く、そして激しく…
抱き締めた片方の腕は、次第に胸にのびた。
初めてなのに…その気持ちは、いつしか私の中で、小さくなり、代わりに、もっとこのまま、触れて居たいと言う想いが、膨らんでいった。
その気持ちを、感じとったように、その手は、私の胸を優しく揉んだ。
抵抗すら、しない私がそこに居た。
バツイチになってから、三年も、誰とも付き合った事もなかった。
携帯を買って、サイトを知り初めてから、知り合ったあなたが、久しぶりの男の存在。
触れらた手が、くちびるが女である事を、思い出させて行く。
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