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愛して欲しい。
愛して欲しい。
そう思う自分が居るのに、触れられた手に、嫌悪感さえ覚えた。
男なんて信じない!
あの日から、まだ続く想いがあった。
ごめん…
あなたは、そう言って私を覗きこんだ。
初めて会ったのに、こんな事して、幻滅したよな…
そんな事ない…私こそごめん…
私は、瞳を背けて、窓ガラス越しに外を見た。
そうして、時間をおいて、私は話し始めた。
あの日の事…
信じたいと思ったから…
信じようと思ったから…
あなたは、私の頭を撫でて言ったね。
辛い想いしたんだなあ…話してくれてありがとう。
俺は、泣かせないから…紗香大事にするから…
紗香、俺、本気だから…
うん…
付き合ってくれ!
うん…
私とあなたは、遠い距離に泣かされるとは知らずに、付き合う事を決めた。
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