逢瀬

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誠のキス、誠のその手… 私も誠を体に刻みたい。 また、会える日まで… 私の声は、壁にぶつかりはねかえって来た。 自然に大きな声を出してる自分が居た。 誠は、その声を聞きながら手を休めなかった。 深く激しく、そして柔らかく、誠は、私をその手でそのくちびるで愛した。 私は、全てを誠に預けた。誠に、されるがままに… 誠は、ゆっくりと私の中に入って来た。 だけど、私の体は、誠が動いても、何も感じない。 誠は、それでも、ゆっくりと時間をかけて、色々な動きをした。 私の体を探るように… 自分の事は、後回しにして私の事を考えて… 誠の気持ちが痛い程わかった。 私も、誠の事だけを考えた。 例え、感じる事は出来なくても、誠とひとつになって居るんだ。愛しい人とひとつになって居るんだと…
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