逢瀬

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やがて誠は、私の中で我慢しきれず、果てた。 私が感じなくとも、誠は感じてるんだ。 その事が嬉しかった。 誠は、私の頭を撫でながらキスをした。 誠…ありがとう 私は心の中で囁いた。 何も言わず、誠はきつく抱き締めた。 このまま時が止まればいい。誠ともっと居たい。 だけど、時は止まる事がなく、やがて、別れの時を告げた。 紗香…また、会いに来るから、きっと来るから… うん… 私と誠は、シャワーも浴びず、そのまま服を着た。 シャワーを浴びたら、今あった事が、全て流されて行きそうだったから… 会計を済ませ、そのドアを閉め、車に乗った。 誠は、私の手をずっと握ってた。家に帰る道のりの間ギアチェンジ以外は、ずっと握ってた。 離したくない。 離れたくない。 このまま連れ去りたい。 このまま連れ去って… 同じ気持ちは、確かにそこにあった。
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