逢瀬

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誠は、早く私を抱きたかったんだと思う… 何の会話をするわけでもなく、その場所に行って、産まれたままの姿になり、互いの体を重ね合う。 それが一番の愛情表現であるように… 私を感じさせるだけに、誠は集中する。 誠は意地になって居たのかも知れない。 私は誠の手で、まるで誠の色だけに染まって行くように… 深い深い快感と言う、感覚を味わって行く。 何も考えられなかった。 ただ、そこに居る誠を受け入れるだけにしか、存在しない私が居た。
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