逢瀬

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感じなかったのは、愛が無かったから… 愛があれば、心は満たされ体も満たされる。 誠と私は、いつのまにか、心より、体を満たす事を優先して居たのかもしれない。 何ヵ月に一度の逢瀬を重ねる度、ただ暗い部屋で、お互いを抱き合うだけになって行った。 メールすれば、セックスの話題だけになり、お互いを理解しあう会話にはならなかった。 いつしか毎日のメールの回数も減って行く。 それでも会える時は、会った。ただ、抱かれた。 そんな関係は一年近く続き次第に私は、誠を受け入れ感じるようになって居た。 誠も私が感じる事に、やり遂げたと言う達成感があったのかもしれない。 それがは、二人の別れを意味している事を、私は気付きもしなかった。
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