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いつのまにか朝になって居た。
誠の事は、現実ではなく夢の事のように感じた。
私の中に残ったのは、裏切りと…そして…女の体…
誠に抱かれ、喜びを知った体だった。
無償に誠に抱いて欲しい気持ちと、私は必死に戦って居た。
そして、一層の孤独が私に押し寄せて来る。
一人から二人になって、また一人になると、なぜこんなにも淋しいんだろう…
それは、人の体の暖かさを知ったから…
残酷なまでに暖かかった。
自分を抱き締めても、その暖かさは得られない。
私はいつしか、ぬくもりを求めて、毎日毎日、色々な人とメールするようになる。
誠ではない誰かと、メールをするようになって居た。
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