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待って居ると、向こう側に見えてくるのは、聞いた色の車。
自分の車から私は見てた。確かに向かって来る。
その車は、私の横に停まった。
窓がスーッと開いて
待たせてごめんね。乗って
躊躇する私…
やはり写メとは違うな…
そう思った。
すると、あなたはドアを開けて、私の運転席の方に来た。
初めまして。
初めまして。
何か変な感じだね…
思わずクスッと笑ったあなたに、私もつられて笑う。
微笑み合った瞳の奥に、互いを映す。
私はドアを開けた。
会うの初めてだもんなあ…警戒して当然だよなあ…
気付かなくてごめん。
謝ってばかりだね。
でも、もう大丈夫だよ。
そう?
じゃあ車乗れる?
うん!
あなたは運転席へ、私は助手席へ…
そうして、他愛ない話をした。
一瞬の沈黙が少し続いた。
私は、あなたに引き寄せられた。
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