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その時、
物凄い轟音が華琳たちを襲った。
驚いた華琳は小さく悲鳴をあげ、桂花は思わず飛び上がってしまった。
「な、な、なんなのよ。一体」
桂花は窓を開け、外を覗いた。
「何かが落下してきたようね……」
「桂花。どうしてわかったのかしら?」
「いえ……あそこから煙が上がってるものですから」
「あら、本当ね」
「華琳様! お怪我はありませんか!?」
執務室に春蘭が飛び込んできた。
息を切らしているところを見ると、慌てて飛び出してきたのがわかる。
「心配ないわ、春蘭」
「そうですか。それは良かった」
「華琳様に何事も無いようで、安心しました」
いつの間にか秋蘭も部屋に入って来ていて、胸をなで下ろす。
「何事だったのですか?」
「どうやら、何かが落ちてきたみたいなの。その何かはわからないけどね」
「ふむ……ここより高い場所は、四方十里にはありませんから、少しおかしいですね」
「そうね。ところで季衣と流琉はどこに行ったのかしら?」
「あの二人は私が命じて現場に向かわせました」
春蘭が胸を張る。
「あら、随分と手際の良いことね」
「ありがとうございます!」
「では私たちもその現場に行ってみましょう」
華琳一行は執務室を出た。
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