12歳の時

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ある日、突然身体に変化が起きてしまう―― そんなことは、夢物語で、空想のことだと少年は思っていた。 子供らしくないと思うが、12にもなれば現実的にもなる。 しかし、その空想が現実化するとは思ってもみなかった。 その日は、両親が友人の娘を引き取る日である。両親は出かけているため、屋敷には少年と使用人しかいなかった。 日が出てかなりたったが少年はまだベットの上だった。 「クリア様、朝食が出来ております。」 少年を起こしにきたのは、執事のライゼルさんだった。 「ありがとう、ライさん。」 その時まで、あと少し……
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