12歳の時

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ライゼルに連れられるまま、クリアは食堂に入った。 中には、目的の分からない尋常じゃない長さの机があり、机を囲むように使用人達がいる。 「おはようございます。クリア様。」 多くの使用人たちの声が重なる。 「おはよう、みんな。」 クリアは軽く微笑むと、椅子に座った―― 否、座ったつもりだった。実際は椅子の側に倒れこんだ。右目に激痛が走り、のたうちまわる。 「クリア様!!」 「右目がぁぁああぁ!!」 クリアの意識は徐々に遠退いていった――
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