271人が本棚に入れています
本棚に追加
ライゼルは、今までに得た知識から自分の意見を言うことにした。
「感染症か何かではないのですか?」
直ぐさま医者が否定する。
「ありえないですね。もし感染症なら、他に誰か症状が出ているはずです。だから私は、魔眼覚醒だと診断します。」
ライゼルには、分からない――
「魔眼覚醒とは、なんなのですか?」
医者は言いにくそうにしながら、それでも言う。
「……一種の奇病と考えられています。患者は国内に二名しかいません。
治療法は見つかっていませんが、命に関わる病気ではありません。しかし……」
「しかし……なんですか?」
医者はとても難しい顔をした。こう難度もこんな顔をされると心配が大きくなる。
最初のコメントを投稿しよう!