12歳の時

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医者が口にする言葉は、ライゼルに衝撃を与える。 「貴族の長男としては、致命的かもしれません。」 「どういう意味ですか!?」 ライゼルは焦る。自分の主人にどう申せばいいのか、分からなくなっていた。 「魔眼覚醒とは、眼が人外のものに変わることです。症状には、個人差があり彼の場合は眼を覚ました後で分かるでしょう。 問題はそこではないのです。貴族という地位は、人の視線が集まります。」 混乱していたライゼルにもようやく理解出来てきた。
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