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私は大学生で至って普通の女の子。
ユリ
今は親友の百合とファミレスに来ている。
「見て見て!私のコメントが載ってる」
私が街頭インタビューされた時に言ったコメントが記載されていた。
「ホラー新聞?こんな新聞初めて見たわアタシ……」
最近になりこの“ホラー新聞”がよく目に付くようになってきていた。
私からすればただの茶番でしかないのだが……。
「あっ、そうそう!最近この近くによく当たる占い館が出来たんだって!行ってみない?」
「私占いとか信じないし」
「診察料も激安の五百円だから私が奢るよ!だから一緒に行こうよう」
結局の所、私は百合に連れられて占い館に行く事に……。
私は元々オカルトやら占いとかの現実場離れしている物には全く興味がない。
ようするに私は現実主義なのだ。
「ここに占い館があるの?」
私が何故疑問に思うのかと言うと、そこは見上げる程高いショッピングモールの中なのだ。占い館などといった、怪しげな店があるなんて思えない。
「確か六階にあるって、友達が言ってたよ」
百合の言うままに、私はエレベーターに乗り6階へ……。
途中何度か階層別に止まりながらも、目的の場所に辿り着いた。
「あ……っ、あった!」
【†占い†ミミヨッコの館】
「あははっ、へんな名前」
看板を見て、私は思わず吹き出し笑いをしてしまった。
すると、店の中からいかにも占い師、といった衣服を身に纏う女性が、私の下へと近付いて来る。
「変な名前とは失礼ね?」
「あっ、すいません」
あれだけ爆笑すれば当然の結果である。
「あの、私達占ってもらいたいんですけど……」
「いいわよー、なか入ってー」
私達は中に入り、言い出しっぺである百合から先に占ってもらう事にした。
占いは数分で終わり、すぐに私の占ってもらう順番となった。
「じゃあ次の人、椅子に座って」
占い館の中は、机と椅子しかないシンプルな造りになっている。
「ストレートに言うわよ?今日の貴方は運気最悪、何しても駄目ね……。特に命に関わる事には慎重にならないと死ぬわよ?」
――ストレートに言い過ぎでしょうが!
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