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ゲーム機から音声が聞こえなくなった後も、私は色々と考えて頭がパンクしそうになっていた。
とりあえずゲームをやってみるしかない
ゲーム機を手にし、画面を見詰める。
画面には、シンプルな真っ黒い画面に白い文字で書きなぐったように【ナイトメア】と書かれている。
直訳すると【悪夢】と言う意味だ。
既に今の状態が悪夢なのだが……。
苦笑しながらも私はそれを見て昼間の出来事を思い出していた。
“ホラー新聞”
｢確か、信じるって人のコメントに左手の機能が停止しているって人が居たわね｣
それから察すると、このゲームが危険な事は間違いない。
ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ、ﾋﾟﾛﾘﾛﾘﾝ
携帯の着信にも気付く事なく私はゲームを進める事にした。
『ようこそ。貴方は6925231人目のプレイヤーです』
画面には説明文が弾き出された。
｢な……っ！めちゃくちゃ参加してるじゃない？｣
私は目を見開き何度か参加人を確認し直した。
桁が変わる訳もなく、間違いなく約700万人の人が参加しているみたいだ。
こうしている間も、参加人数は常に変動している。
このゲームは異常だ、何かがおかしい……。
そう考えていると、ゲームは次の画面へと変わっていった。
『貴方の分身を作成してください』
｢分身？……私が操るキャラの事ね？｣
私はそう思い、ゲーム画面のカーソルを下へと下げてみた。
だが、私が思っていたのと違う事が表示されていたのだ。
【目】
【口】
【心臓】
【耳】
【左手】
といった体の一部のみが表示されている。
しかも文章のみで……。
どうやら【アバター】を決める訳ではなさそうだ。
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