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ダダダダダーッ!!
『…何スか…?』
明らかにこちらへ向かって来ているであろう足音に驚きながら聞く。
「あー…アレは…」
スパンッ!
勢い良く襖が開かれると共に男が話した。
「三馬鹿組」
(は?)
「え、土方さぁあん!!!それって俺等の事?!!」
「いや違うだろ。
土方さん、馬鹿はコイツ一人だ」
「うんうん。僕馬鹿じゃないし」
「えぇえぇぇえ?!!!!!新八!平助!そりゃあないよ!!」
現れたのは三人。
(…成る程)
彼等のやり取りを見ててわかった。
確かに三馬鹿組。
「…てめぇら…静かにしやがれぇぇえぇ!!!!!!」
「「「はいぃ!!」」」
シーン…。
「坊主、すまねぇな。
コイツ等はー…」
(…坊主…?)
しかし、考えている間もなく自己紹介が始まった。
「俺、原田 左之助ってんだ!
よろしくな!!」
ニカッと笑う彼…原田さんは
がたいがデカけりゃ
声も行動もデカイようだ。
豪快な人。
「で、俺は永倉 新八。よろしく」
永倉さんは身長は普通くらいで落ち着いた雰囲気な人。
「んで最後に僕、藤堂 平助。
年も近いみたいだしまぁ仲良くやろうよ」
藤堂さんは私と同い年くらいで人懐っこい笑顔を見せる人。
『…よろしくお願いします』
布団から上半身だけ起こした状態で頭を下げた。
「あぁ、そういやぁ紹介がまだだったな。
俺はここの副長 土方 歳三ってんだ」
先程からずっと話していた男の名前がようやくわかった。
「そういやぁ、お前の名前まだ聞いてなかったな。
なんてぇんだ?」
土方が問う。
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