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『女の子に土下座までさして…恥ずかしいとか思わねぇんだ?』
腰に差すはずの刀を無造作に腕で持ち、肩にもたれさせながら少年は女を立たせた。
「何を…?貴様!誰だ!」
『ん?客人』
「そういうのを聞いているんじゃ…っえぇい!お前、今ここで斬ってやる」
『はぁ~。全く、小さいねぇ。小さすぎて可哀相だよ』
「…貴様ぁあぁあ!!!!!愚弄しよっ…」
ドサッ―
「…え?」
突然倒れた男。
余りに突然過ぎて助けられた女は呆気に取られる。
『あぁ。少し、急所を叩いて眠ってもらっただけですよ』
ニッコリと説明する少年。
「あ、ありがとうさんです!」
深々と女は頭を下げた。
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