序章 鬼の魔窟

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『女の子に土下座までさして…恥ずかしいとか思わねぇんだ?』 腰に差すはずの刀を無造作に腕で持ち、肩にもたれさせながら少年は女を立たせた。 「何を…?貴様!誰だ!」 『ん?客人』 「そういうのを聞いているんじゃ…っえぇい!お前、今ここで斬ってやる」 『はぁ~。全く、小さいねぇ。小さすぎて可哀相だよ』 「…貴様ぁあぁあ!!!!!愚弄しよっ…」 ドサッ― 「…え?」 突然倒れた男。 余りに突然過ぎて助けられた女は呆気に取られる。 『あぁ。少し、急所を叩いて眠ってもらっただけですよ』 ニッコリと説明する少年。 「あ、ありがとうさんです!」 深々と女は頭を下げた。image=227494972.jpg
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