序章 鬼の魔窟

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(…ん~) 『私に何か用ですか?』 「……なんでわかったんで?」 彼がそう問い掛けると 物影から男が一人、出て来た。 『……… 気配、まだまだ未熟だね』 ただただニッコリと笑う彼は沈黙の末口を開く。 「……へぇ」 『んで、何の用ー?』 「…」 「ちょっと、御免なさい」 『へ…!って、め…』 ドサッ― 「少し、眠ってなよ」
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