序章 鬼の魔窟

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(…~~いっ!…てぇ…) 「総司!お前これはなんだ!」 (おわっ…) 目が覚めた彼は起き上がろうとするが、慌てて目が覚めていないふりをする。 (えー…と…) そうだ。 尾行してくる男がいて 声をかけたら 殴られて そっから記憶が無い。 (…ここ何処だよ) 「だからぁ、面白い人だったんでぇ記憶飛ばして連れて来た」 「そうじゃねぇだろ!! そもそも倒れてたんならわかるがテメェが倒れさしたってどういう了見だ!!」 どうやら男と男が言い合っているらしい。 「だぁあ!埒があかねぇ…! とりあえず、お前は明日まで蔵で謹慎処分だ!」 「はぁー?…はいはい、わかりましたよぉ」 足音が遠退く。 声の主は多分、先程私を殴った奴だろう。 残るは一人。
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