序章 鬼の魔窟

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「…ったく、総司のヤロー。 変な奴連れてきやがって」 (……はい?) 『…連れて来られたんだよ!! 誰が好き好んで来るかぁあぁ!!!!!!!』 ………。 『…あ』 「……ほぉ~お?寝たふり、か?」 目の前には目つきの悪い眉間に皺を寄せる男。 『いや、起きにくかったんですよ』 「…はぁ~。まぁ、いい。 ……総司が悪かったな」 『……そうじ?いえ、あー…確かにちょっと汚れてるねぇ』 部屋を見渡し苦笑いで答える彼。 「…いや、ちげぇわ!!! 誰が掃除の話しをしてんだ!! 掃除違いだ」 (よく怒鳴る人だなぁ) 『じゃあ、なんのそうじなんだ?』 「沖田 総司」 『…何?此処 壬生浪?』
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