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二人、縁側に座って酒を飲む。
何だかとてもいい気分だった。
「なぁ、霊夢」
「何かしら」
「来年もよろしく頼むぜ」
「言われなくても。私の方こそ宜しく魔理沙」
「ああ」
しばらく沈黙が続く。
先に口を開いたのは、魔理沙だった。
「ほんとは二人っきりがよかったんだがな・・・・」
「アリス連れて来といて何言ってるのよ」
「いや、それはそのだな・・・」
何だかたじたじな魔理沙。
そんな彼女を見て、霊夢は静かに微笑んで。
「ね、魔理沙。好きよ」
「霊夢・・・私も、私も好きだぜ、霊夢の事。っていうか、今更だな」
「今更でもいいでしょ。いつだって私が魔理沙が好きな事には変わりないから」
「それは私もだぜ」
微笑みあう。
ふと、空を見上げる。
月が、綺麗だった。
「霊夢・・・」
「魔理沙・・・・」
そして、月が見守っている中。
二人の影が重なった。
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