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「これから来るんだな、参拝客」
「ええ。こんな時じゃないとほとんど来ないけどね」
「どうやって生きてるんだ、お前・・・」
「賽銭がなくてもなんとかやってきたわよ。・・・・来たわね」
縁側に座っていた霊夢がふと視線を向けると、そこには何人かの人がいた。
間違いなく、参拝客だ。
「じゃ、行って来るわね」
「ああ、頑張れよ」
「言われなくても。というか、これが本来仕事だし」
「巫女だしな」
その言葉に。
霊夢はふっと微笑むと。
そのまま、境内へ出て行った。
そんな霊夢の後姿を。
魔理沙は、微笑んで見ていた。
幻想郷の少女達に幸あれ。
fin.
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