チョコに乗せた想い

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「ねぇ、魔理沙」 「ん?何だ?」 縁側で二人でお茶をすすりながら。 霊夢は尋ねる。 「これあげる」 「?」 「・・・今日、バレンタインでしょ?」 首を傾げた魔理沙に言う。 素で忘れていたらしい。 言われてはっと気づいたような表情だった。 「ああ、今日だったっけ」 受け取りながらそう返す。 そして、霊夢は。 ゆっくりと口を開くと。 「あのさ」 「ん?」 一度深呼吸。 そして。 「私、魔理沙の事が・・・」 霊夢の顔は真赤。 そして、渡されたチョコ。 魔理沙には、この次の言葉が簡単に予想出来た。 「ずっと前から・・・好きだったの」 「霊夢・・・、私も、私もお前の事、前からずっと好きだったぜ」 「本当?」 「ああ、本当だぜ」 魔理沙の言葉を聞いて。 霊夢は嬉しくて、思わず彼女に抱きついた。 「うぉっ」 「ありがと、魔理沙」 「・・・霊夢、大好きだぜ」 「私も・・・」 二つの影が、一つになった。 余談だが。 チョコは二人で幸せそうに食べたそうな。 fin.
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