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気づけば。
日も暮れ始めていて。
風が、少し肌寒い。
「・・・」
「ごめんね、霊夢」
申し訳なさそうに謝る紫。
これからまた少しだけ、冬眠しなければいけないから。
愛しい少女を1人にしてしまう、罪悪感。
「・・・待ってるから」
「え?」
ゆっくりと、霊夢は言葉を紡ぐ。
「あんたが起きて、また来るまでずっと・・・待ってる」
「霊夢・・・」
「だから・・・起きたらすぐ神社に来て。ね?」
「・・・ええ、約束するわ」
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